こんばんわ
週末は家から出ずに大人しくしていたため外の様子が全く分かりません。
窓から見る景色は相変わらずの雪ですが、さらに降り注いだ様子はありません。
話は変わりますが電車の暖房は心地よいですよね。
お尻、背中からじんわりと温かくなって続いて睡魔が襲ってきます。
乗り過ごすと1時間は待ちになるので寝る事は絶対に出来ません。
今日は、週末に読み終わった本の紹介です。
目次
陸王について
池井戸潤先生が書いた作品です。
ランニングシューズを作る事ぐらいしか事前情報はありませんした。
電車の広告を見て一度は読んで見たいと思っていた作品です。
あらすじ
埼玉にある100年続く足袋業者が主人公のお話です。
100年も続く老舗の足袋業者のこはぜ屋は小さな会社ですが、昔ながらの足袋を売り続けて何とか経営を続けています。
伝統文化ということもあり一定の需要はあります。
しかし、それが年々減ってきているのも数字を見ると明らかです。
銀行に資金繰りの相談をすると担当の行員も今後の見通しの話になります。
このまま経営を続けると先細りするのは明白ですが、新しい事をするにも何をすればいいのか悩む事になります。
そんな先行きが不透明な所にこはぜ屋の社長が娘のプレゼントを買うためシューズショップへ寄っていきます。
久しぶりに行ったシューズショップで1足の靴をマジマジと眺めます。
5本足のピンク色のランニングシューズです。
変わった形をしていましたが、その靴の姿を見て今後の打開策になるかもしれないと思い情報収集をする事にします。
担当の銀行員に相談をすると反応も良く色々調べてくれます。
そして、あるランニングシューズの店員を紹介してもらいます。
ランニングは今や数千万人の人口がいる一代ブームとなっている事を知り、今後の成長が見込める業界です。
そして、巷にあるランニングシューズは使っていると怪我の恐れがある事を知り怪我をしない為には走り方を変える、そのためにはシューズを変えるしかない事を知り、こはぜ屋の新規参入の追い風となります。
ここから、こはぜ屋の新規事業がスタートします。
私のおすすめポイント
池井戸先生が書かれた作品なので、勧善懲悪の構図があり後半につれての爽快感はあります。
それに加え、今回は途中から仲間になる飯山さんというキャラクターが私の中でのお気に入りです。
飯山さんは過去に会社を倒産させて、自己破産をしましたがそれでも債権者から追われる生活を続けいつしか人間不信となってしまいます。
その飯山さんはこはぜ屋を救うアイテムを持っています。
飯山さん自身の復活のための最後の切り札です。
その飯山さんとの出会い、そして仕事をして行くうちに彼が人間不信になる前の仕事に対して手を抜くことがない技術マンとしての姿へと変貌するシーンがとても印象的でした。
敵をやってつけるより人と人との繋がりが強く描かれている作品だと思えます。
最後に
陸王は一度読むと中々切り上げる事ができず、読み続けてしまう程の作品です。
実際に週末の休みの日に作業が一区切りするとすぐに手に取っていました(笑)
中小、零細企業は資金繰りで毎回苦しむ姿は辛い部分もありますがそれが現実なのでしょう。
しかし、諦めない。
死地に活路を見出す部分は見習うべきところです。
小説だから私には関係ないとは思わず学べる事は何でも吸収したいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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